保存療法
腰痛治療で保存療法とは一言で言いますと手術を行わない治療法のことです。ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛や四十肩などの症状ではそれが余程の重症でない限り、とりあえずは保存療法で症状の緩和を目指します。もしそれでも効果が表れないとか症状が悪化した場合には手術や薬による治療方法をとります。因みにぎっくり腰や椎間板ヘルニアのような腰痛困っている人の70~80%は保存療法で改善できます。
このように保存療法は手術等の外科的な治療を極力避けますから体にかかる負担がかなり軽減されます。また入院などものもありませんから時間的にもゆとりがあります。なお、保存療法による治療は体外の場合複数の保存療法の組み合わせがあります。一般的な保存療法では、まず安静で、次に姿勢矯正ですが薬物療法やブロック注射、理学療法に生活改善の方法がとられます。
安静療法は代表的で効果的な保存療法です。ぎっくり腰や椎間板ヘルニア、坐骨神経痛」などの突然の痛みで身動きが取れなくなった場合にはとにかく絶対的な安静が一番の療法です。体を楽な姿勢にしてただひたすらに横になります。人間は重力に逆らって立ったり座ったりしていますから常に腰には負担がかかっています。それを安静にする事で腰の負担を最小限に抑え、筋肉の炎症が引くのを待ちます。また、急性期には患部を冷やすのも効果的です。
さらに、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアの急性期には動く事が出来ません。そのような場合にはコルセットなど姿勢矯正の固定装具で体を支えます。これで腰は随分と楽になりますが、逆に筋肉が弱ってしまうという欠点もありますから、痛みの激しい急性期やデスクワークなど長時間同じ姿勢を続けなくてはいけないといった状況の時だけに使用をして、最小限の使用に留めるようにします。
腰痛を対処療法的に抑えたい場合には薬物療法を鎮痛や消炎目的で行います。最も身近なものは冷湿布・温湿布などですが、非ステロイド性の抗炎薬や筋弛緩剤などの内服薬を利用する場合もあります。最近ではビタミン剤を用いた薬物療法も広く行われるようになってきています。
ブロック注射とは椎間板ヘルニアなどの鎮痛目的の治療法で、痛みの原因となっている圧迫されている神経の機能を抑え(ブロック)、痛みを抑えます。この時に注入されるのは局所麻酔剤か抗炎症剤です。硬膜外ブロック注射では脊髄の一番外側の膜である硬膜と黄色靭帯の間にある硬膜外腔に局所麻酔剤を注入しで神経機能をブロックします。この仙骨部硬膜外ブロックは硬膜外ブロック注射の中で安全性の高いブロック注射です。神経根ブロック注射は圧迫を受けて痛みの原因となっている神経の根に直接針を差込み、その針で局所麻酔剤や抗炎症剤を注入して鎮痛します。椎間板内ステロイド注射もあります。これは椎間板内にステロイド剤を注入して痛みを抑えます。 理学療法は主に慢性期の腰痛軽減や緩和目的で行われる保存療法です。温熱療法や低周波治療なども理学療法でリハビリ等でお馴染みの治療法です。

