• オステオパシー 腰痛

オステオパシー

オステオパシーとはかなり昔にアメリカミズーリ州のカークスビルの医師アンドリュー・テイラー・スティルが始めた腰痛治療法です。
オステオパシーはギリシア語の骨病理、治療の2つが語源で日本では整骨療法と呼ばれていたこともありますが、骨だけを調整するのではなく骨格などの運動器系、動脈、静脈やリンパなどの循環器系、脳脊髄液の循環を含む脳神経系など、広範囲の医学知識を元にして治療するものです。オステオパシーは単なる療法ではなく、オステオパシーとは一つの哲学で体全体を一つのユニットとして考え、体の機能と構造は一体のものであると考えますし自然治癒力を鼓舞することを主眼とするなど、独特の医学体系を持っています。したがって、オステオパシーとは、療法を指す用語ではありませんから、その意味では、オステオパシー療法というのは正しくありません。戦後オステオパシーの医者が来日するようになり、日本でもオステオパシーが独自の手技療法として広まるようになりました。

オステオパシーでは、次のような基本的理論のもとに治療を行います。すなわち、体は一つのユニットであり、体の諸器官や組織は互いに関連して機能していて、体の機能と構造は相互に関係します。そして体は自己治癒力を備えていて、自己治癒力を上回る何らかの外力または内的変化が生じた時に病気が発生します。ですから、そのような機能障害を、筋、関節、神経、血液(動脈・静脈)、リンパ、脳脊髄液、その他の内臓などを総合的に観察した上で原因を見つけて矯正することで体を健康に導くというものです。その意味では本来は整骨という意味ですが現在では骨や関節だけではなく体全体の器官や組織を治療対象としているのでオステオパシーを整骨療法とか整骨医学と翻訳するのは適切とは言えません。

オステオパシーの治療法は、大きくわけて2つに分類されます。その一つは直接法で、ある部位が機能障害を起こした時、その動きには一定の制限(バリア)が生じます。直接法はそのような病的限界の先に力学的動作を加えることで生理学的限界を正常に近づけようとするものです。もう一つの間接法は生理学的限界のセンターポイントより遠い方、すなわち、その部位が動きやすい方向に力を加え、誇張します。例えば、骨が右に異常弯曲している状態では、骨は右に動きやすいが、左には動きにくいのですが、間接法はその機能障害の方向にあえて動作を加えることで脳に異常な様態を認識させ、正常に戻す治癒力を発揮させて治そうとするものです。

この治療を行うのには詳細な解剖学的知識、生理学的知識が必要で、またその知識を触診で正確に判断し、その結果をもとに適切な治療を加える繊細な技量が必要になります。ですから当然、短い時間での習得は困難で、相当な医学的教育と技術の習得、研鑽を積まないと正しいオステオパシーでの治療を行うことは出来ません。

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