腰痛と睡眠
体と頭を休ませる睡眠は人間にとって必要不可欠なものですが、寝相や寝床に問題があると腰痛を悪化させてしまうのも事実です。睡眠は疲労回復や記憶の整理などを行なうために必要な行動で、睡眠中は体の細胞の再生を促すホルモンの分泌や栄養供給が活発に行なわれ、蓄積された疲労や筋肉の損傷を癒す働きがあります。さらに脳は睡眠中に活動中の記憶を纏める作業をしています。
ところで、安静にしていられる時間が確保できて治癒が促進される睡眠は腰痛の人にとっては良さそうなのですが、寝相や寝床などによっては、睡眠で腰痛が悪化するということも充分にあり得ます。 すなわち、睡眠中の寝相は、腰に負担をかける要素になります。仰向けで寝ている姿勢は腰を敷布団に直接押し付ける姿勢ですから腰に負担を蓄積させてしまう恐れがあります。
次に、寝床は快適な睡眠をする上で欠かせない環境ですが、腰痛の時に最適な寝床は腰痛でない時に最適な寝床と同じではありません。ふかふかで柔らかいマットレスが敷かれた寝床が良いと考えられていますが、腰痛では逆効果になることがあります。したがって、健康を維持するために必要な睡眠も睡眠環境が腰に合わない場合には腰痛を悪化させてしまうことがあるのです。
腰痛に悩んでいる人にお勧めなのは抱き枕で寝ることです。抱き枕を使うことで抱きつく姿勢の寝相を維持しながら寝ることが出来ますから腰にかかる負担が小さくなります。仰向けで寝る時は膝の下に抱き枕を敷いた状態にすると腰への負担を和らげることが出来ます。次に寝床ですが、腰痛の時は柔らかいマットレスよりも畳やフローリングに敷布団を敷いた寝床のほうが腰に掛かる負担を分散することが出来ます。座布団を腰の下に敷くなどして体が沈み込みすぎないようにするのも腰痛には効果があります。

