運動と腰痛
運動が腰痛の原因になるのは多くの場合腰椎すべり症などの脊椎分離症によって併発しています。脊椎分離症は陸上選手の職業病とも言われますが運動との関係が深い病気なのです。背骨は走ったり飛んだりして脚に生じる反発力を吸収し分散する働きを持っていますから陸上競技のように脚に負担がかかる運動を行うスポーツの影響を受けやすいのです。脚の酷使は背骨や腰の酷使につながり、疲労骨折の原因になります。
若手のプロゴルファーで注目を浴びているゴルフもまた、腰痛と深い関係のある運動です。ゴルフではボールを打つ時に、勢いを付けるために左右に腰を捻る動きを行ないますが、これが腰椎を痛めやすいのです。また、ゴルフでは長時間歩きますし立ちっぱなしですから足腰への負担が大きくなります。さらに、ゴルフを楽しんでいる年齢層は腰痛を起こしやすい中年から壮年に集中していますからゴルフと腰痛は不可分だとも言えます。
そして、スポーツ選手の約20%が腰痛を発症しているという統計がありますが、野球やサッカーなども例外ではなく、プロ選手が腰痛のために試合から離脱してしまうことも少なくないのです。野球やサッカーは停止状態から急激な運動を行うことが多いので足腰への負担が陸上競技並みに大きいのです。しかし、この逆に腰痛は運動不足からも起こります。椎体(背骨)は体重を支える重要な部分ですが運動不足によって体全体の筋肉が落ちると背骨を支える筋肉も落ちていきます。筋肉が落ちると椎体と椎体の間にある軟骨板に負担がかかり、それが変形したりつぶれたりして腰に痛みが走ります。
一度変形したりつぶれてしまった軟骨板は元に戻すことはできませんから適度な運動で筋肉を付けてそれ以上悪化しないよう保護をすることしかできないのです。したがって、現在少しでも腰痛の症状がある人は適度な運動で筋肉を付けて腰痛が悪化しないように試みることが必要です。

